横浜産業新聞
larger smaller reset larger
Home arrow 特集/レポート arrow レポート:先進企業のCSR(第4回)-(株)光電社

注目記事

先進企業のCSR


広域産学連携


100年企業の条件


MH_cornor


SP_cornor

RSS配信

レポート:先進企業のCSR(第4回)-(株)光電社 プリント
2009/03/28 土曜日 09:48:03 JST

法令遵守と環境配慮で信用と信頼のブランド築く

■社名の“光”は公明正大さの意味
社会的に企業のコンプライアンスが問われ、CSR(企業の社会的貢献)活動がひときわ注目されるなか、㈱光電社(中区富士見町)は法令遵守と環境への配慮を経営理念のひとつにかかげ、“信用”と“信頼”の評価を顧客から得ている。
ts-090328-1.jpg光電社は1946年に創業した空調などを中心とする日立の特約店で、産業用電気機器の販売ならびに総合設備工事を行っており、福岡県などにも営業所を持つ従業員120名ほどの中堅企業だ。同社の常務取締役管理本部長の小沼龍生氏は「社名にある“光”とは正しさを意味する言葉」と創業以来、公明正大さを社是としてきたことを説明する。
この企業理念と合致することもあり、CSR活動は2年ほど前から社内に専任者を置いて本格的に取り組んでいる。これに合わせ環境マネジメントの国際規格ISO14001も認証取得した。当初は何をすべきか手探りの状態だったが、活動を進めるに連れて社員の仕事に対する考え方も大きく変わったという。

■CSRはWIN=WINの関係

「なによりの成果は社員の意識の変化」と小沼氏指摘する。さらに「CSR活動で品質の向上と、よりよいサービスの提供を求めることで、自然と顧客への巡回数が増え、これまで以上に多くの信用と信頼を得られるようになった」と語る。また、同じく活動テーマのひとつである働きやすい職場づくりでは「以前より社員の有給休暇の取得率が増え、社内に活気があふれるようにもなった」という。
CSRはボランタリー精神で地域社会に貢献するのが主目的ではなく、その活動を通して、顧客をはじめとする地域社会の人びとと“WIN=WIN”の関係を築くことだとする。とくに設備工事業として現場管理の業務もあることから、CSRは企業として欠かせない活動となっているようだ。

■60台の営業車を順次、軽自動車へ

一方、同社の環境への取り組みも見逃せない。たとえば、新築の工事現場で出る廃棄物は、処理業者に分別回収を義務付け、また補修や改修などで発生する少量の廃棄物は社員が現場から会社に持ち返り、専用の回収ボックスにより5~6種類以上に分別している。これはオフィス内のゴミも同じで、ペットボトルから使用済みのコーピー用紙に至るまで分別回収を徹底している。
CO2の削減に結びつく省エネの推進も積極的である。現在60台ある営業車は、順次普通車から軽自動車への切り替えを進めており、あわせて社員に急発進などをしないエコドライブを求めている。さらに、電力消費についても部課単位でできるだけ“見える化”して節電を実行している。

■紙の消費量を2割削減

また、社内のペーパーレス化にも力を入れている。なかでも昨年から始めたのが受注伝票類の廃止だ。これまで利用していた専用の帳票紙をやめて、パソコンの上で受注を確認し、保存するように切り替えた。
こうした地道な省エネ化を図ることにより、2008年は前年と比べ、じつに電力消費量で23%減、紙の消費量は20%減少させた。これによりCO2の排出量が減っただけでなく、コストの大幅な削減にも成功した。
今後は省エネ化を図れる設備機器の販売を通して、事業としても地域社会のグリーン化を進めたいと意欲をみせている。
(取材協力:横浜市/横浜企業経営支援財団/他)

㈱光電社:http://www.kouden.com/
(横浜型地域貢献企業認定)
 
< 前へ   次へ >

支援企業・団体

連載/コラム

広告主募集

 
ホーム  |  スタッフ募集
Copyright 2004-2007 横浜産業新聞 - 横浜における情報産業の情報発信「ハマビズ」 - All rights reserved.
横浜産業新聞に掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権は横浜産業新聞またはその情報提供者に属します。