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技術者のビタミン・ニ週1冊「強みを生かす」( Vol.42) プリント
2008/08/25 月曜日 14:46:39 JST
「さあ、才能に目覚めよう」(マーカス・バッキンガム/日本経済新聞社)

私は、部下と面談する際に、よく聞いていることがある。
「あなたの強みは何か、その強みをどう生かすか」だ。
強みとは、自らの資質(才能)に、知識と技能の組み合わせである。
強みを築くには、資質が最も大切である。
なぜなら、知識や技能は学習と経験によって身に付けられるが、資質は天性のものである。
従って自らの資質を正確に把握することが鍵となる。
資質とは、例えば、天性の知りたがり屋、競争心旺盛、活発などをさす。
好きなことをやれば必ず成功すると聞かれるが、一面では正しい。
しかし、一流になるには、自らの強みを生かすことが絶対条件だ。
自分の強みを生かすことをやれば、最初はあまり好きでないことも、やっていくうちに、成果が生まれ、周りに評価され、褒められ、段々と好きになっていく。
それが成功につながる。

本書を読んで、感銘した言葉をいくつか紹介します。
  • どれほど弱点が気になっているようと、これをまず脇におき、強みを徹底的に探ってほしい。
  • 知識と技能を使って、天性の才能(資質)に磨きをかけると強みになる。
  • 成長の可能性を最も多く秘めているのは、一番の強みとして持っている分野である。
  • 経験が積んだからと言って、完璧に近い成果が収められるとは限らない。
    分野に関係なく、強みを発展させるには、天性の才能(資質)が必要である。
  • 弱点を克服しようと努力することも時には必要だが、結局のところ、失敗を回避する助けにしかならず、優れた成果を収める助けにはならない。
  • 批判は、何かを破壊したり打破したり屈服させたりするときは有益な力を持つが、何かを築こうとするときには、害にしかならない。
  • 研修にかける時間と資金は、従業員の弱点を矯正してスキル・ギャップを埋めるのではなく、一人一人の強みを発掘し、それを伸ばすために費やすべきだ。
  • 何かの業務を遂行するにあたり、如何に早くその業務をこなすコツを掴めるか、如何に早く上達し学んだことを発展させられるか、さらに、時間を忘れるほどその業務に没頭できるか、こうした観点から3ケ月ほど自分を観察するといい。どの点についても満足できる結果が出ないようなら、別の業務に取り組むといい。
yan.jpg筆者プロフィール
 氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
 生年月日: 1962年6月1日
 出 身 地: 中国浙江省

略歴:
 1983年7月: 中国浙江大学電気工学部 卒業
 1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
 1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
 1994年1月: 東洋電機製造(株)退社
 1993年7月: マイウェイ技研(株)設立
 1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授
 
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