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技術者のビタミン・ニ週1冊「マネジャーの役割」( Vol.27) プリント
2008/01/14 月曜日 17:20:58 JST
 「まず、ルールを破れ」(バッキンガム&コフマン/日本経済新聞社)

経営学の神様と言われているドラッカー氏が曰く、「マネジャーとは組織の成果に責任をもつ人である。」
つまり、組織の業績や成敗は、マネジャーに大きく依存しているということだ。それどころか、ある調査結果によると、従業員の辞職原因の半数以上は、直属上司にあるそうです。
わが社は50人を超え、さらに業績を伸ばしていくには、如何にマネジャーを育成するかが、緊急の課題になっています。
さて、マネジャーとして、成果を上げるには、4つの重要な仕事があります。
 1.その職務に才能のある人材を選び出すこと
 2.目標とする成果をはっきりと示すこと
 3.部下の強みを徹底的に活かすこと
 4.部下の強みが活きる場を探り当てること

本書を読んで、感銘した言葉をいくつかご紹介します。
  • 成果を出すために、唯一の方法は、才能をもつ従業員を惹き付けて仕事を任せ、そして引き留めておけるような環境を構築することだ。
  • 才能とは、生産性の向上に役たつ考え方や感じ方、あるいは行動の習慣的パターン。才能は経験や知識、意思の強さよりも大切である。
  • 技能と知識は教えられるが、才能は教えられない。
  • 才能だけが大切なのではない。重要なのは才能と職務がぴったり合っている状態だ。
  • 入社後どれだけ長く勤務するか、どれだけの生産性を発揮できるかは直属のマネジャーとの人間関係次第だ。マネジャーの影響力は会社より大きい。
  • 最高のマネジャーは、一目で埋漏れている才能を発掘し、その才能の持ち主をその才能をもっと効果的な仕事に活かせる場所へ異動させる。
  • マネジャーの仕事は、部下の生産的な行動を促し、非生産的な行動を抑制することだ。
  • 人はそんなに変りようがない。足りないものを植えつけようとして時間を無駄にするな。その人の中にあるものを引き出す努力をしろ。
  • 従業員が、自らの才能を発見することこそ、健全なキャリアを目指す原動力だ。
  • 優れたマネジャーは、部下のパフォーマンスのフィードバックに長けているということだ。
  • 優れたマネジャーは「厳しい愛情」の持ち主だ。つまり、非凡な成績に対する徹底したこだわりと、常に部下の面倒を見ることを両立させている。
yan_tckr.jpg筆者プロフィール
 氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
 生年月日: 1962年6月1日
 出 身 地: 中国浙江省

略歴:
 1983年7月: 中国浙江大学電気工学部 卒業
 1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
 1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
 1994年1月: 東洋電機製造(株)退社
 1993年7月: マイウェイ技研(株)設立
 1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授

「技術者のビタミン・二週一冊」について
誰もが自分自身を成功させたいと思うはずです。そのために、重要なことは自分のレベルをあげることです。手軽く効果的な方法は、読書です。
【技術者のビタミン・二週一冊】は、技術者にとって読んだ方が良い本を私なりに選び、自分の体験と重ねながら紹介します。
本ビタミンと共に、是非ご一緒に読んでほしいです。
(本連載は筆者が発行するメルマガより筆者の許可を得て転載しています。)
 
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