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テクニカルショウ2012(第1回)-出展者紹介:㈱イーバイク プリント
2011/12/28 水曜日 09:35:37 JST

画期的なモータコントローラーを開発
日中の急増する電動式の自転車市場に投入


中国で爆発的に普及している自走式電動自転車、日本では電動アシスト自転車の販売量が急増する。これら電動式の自img_1456m1.jpg転車で要となる技術はパワーを伝えるモータのコントロールだろう。さまざま条件下で実用的に使わる乗り物だけに、その機能には高度な技術が必要とされる。イーバイク(横浜市泉区中田北)は世界で初めて、モータのコントロールにセンサーレスとトルクセンサーという二つの方式を開発した。


■センサーを使用しない新方式
中国で年間3000万台販売される自走式電動自転車は、ビッグマーケットとして注目される。しかし開発面ではモータコントロールに課題を抱えている。使用するホールセンサー(磁気センサー)に安定性や価格面で解決すべき点が多いのだ。こうした問題を解決するためイーバイク(横浜市泉区中田北)はホールセンサーを使わず、基板1枚で完全なモータコントロールを可能とする、センサーレスコントローラーを開発した。ホールセンサーは半導体素子で磁気を利用するため過度な温度変化に弱く、製造では不良品も出やすい欠点があった。
同社の得丸武治社長は「磁気ではなく、モータにある3相のうち1相から微弱な電流の変化を感じ取り、その情報でコントロールする」と、これまでにない技術を説明する。
新製品はモータとモータコントローラーのドライブユニットとして販売を開始し、すでに中国のメーカーと部品で契約を結んだ。早ければ来年8月にも自走式電動自転車に搭載される見通しだという。


■アシスト・ユニットも提供
一方、電動アシスト自転車向けに開発したのがトルクセンサー。現在、日本で一般に使われているのは磁歪式と呼ばれるセンサーで、新開発したトルクセンサーはペダルからのトルクの検出機能をさらに向上させた。同社はこれをモータ、モータコントローラー、トルクセンサーと組み合わせ、アシスト・ユニットとして開発販売する。国内では准大手電動アシスト自転車メーカーと開発契約を締結し、来年にも製品に搭載されるという。電動アシスト自転車は国内で40万台が販売されており、欧州でも需要があることから輸出を含めてその市場性の高さが期待される。

■高度な技術を経産省が裏付け
同社のモータコントロールの技術は公的機関からも支援、補助金を受けている。神奈川県の平成21年度「大学発・企業発ベンチャー事業化プロジェクト支援事業」に採択、横浜市中小企業研究開発促進助成金「重点枠、新技術・新製品開発事業」に採択、さらに同22年度には関東経済産業局(経産省)から「戦略的基盤技術高度化支援事業」にも採択されている。とくに経産省の支援事業は全国の各種ベンチャービジネスのなかから最重要とされる技術を厳選するもので、3年間に渡り助成金も交付する。いわば、その事業のひとつに選ばれたことが高度な技術の裏付けともいえる。
2012テクニカルショウでは、ドライブユニットとアシスト・ユニットを実装した自走式電動自転車や、電動アシスト自転車を展示する予定だ。

㈱イーバイク http://www5.ocn.ne.jp/~e-bike/


 
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