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目指せ横浜ビジネスグランプリ(第4回):応募者に聞く プリント
2008/08/03 日曜日 07:07:47 JST
応募者:(㈱)コンタクト 小峯登社長

事業で全国展開したいなら横浜がベスト
ビジネスセンスに優れた専門家が支援


■「キュアル」の販売を計画
ts-080803-1.jpg横浜ビジネスグランプリへの参加動機は応募者それぞれによって違う。なかでも今年最終選考に残った㈱コンタクトの小峯登社長は、本社を群馬県におくベンチャー企業で、応募の目的は「実行する前の事業計画をできるだけ多くの専門家に叩いてもらうことだった」という。
そのビジネスプランは「キュアル」というQRコードを利用した画期的な製品の販売で、これはあらかじめ用意した動画像をQRコード使って手軽に携帯電話から呼びだせるシステムだ。すでにテレビなどでも注目され、ニュースにも取り上げられている。

■広い視野に立ってアドバイスが受けられる
それにしても、なぜ小峯氏はわざわざ横浜のビジネスグランプリに応募したのだろうか。これについて同氏はこう語る。
「ビジネスグランプリは各県で行われている。いずれもベンチャー企業に手厚い支援策が用意されていて魅力がある。また、実際にさまざまな形の支援が受けられるので起業する者にとっては、まさに強力な応援団となっていると思う。ただ、ベンチャー企業が全国展開を考える場合、そこにはより広い視野が求められるようになる。そこで他県のビジネスグランプリにも興味を持った。応募した横浜ビジネスグランプリは市内でのビジネス展開をひとつの条件しているものの、より広い視野に立ってアドバイスしてくれそうだった。また、首都圏のビジネスセンスを持つ専門家に事業プランを評価してもらえることにも関心があった」

■多くの意見で見えない部分が見えてくる

それは、小峯氏が応募する動機のひとつとした「事業プランを叩いてもらう」ことにも表れている。
「ビジネスプランは一人で考えるだけでなく、多くの専門家の意見を聞くことでより優れたものになる。自分で見えていない部分もこれでわかる」と指摘する。
そしてもうひとつの動機が、販路の開拓に力を貸してもらえるパートナーを見つけることだった。これは、コンサルタントやベンチャーキャピタルなどが審査員を務めていることから、大いにビジネスチャンスにつなげられる可能性あると思ったのだ。実際、グランプリの終了後に支援する会社の数社と関係を持つことができ、このうちの1社とはいまでもビジネスの話が進んでいるという。
ところで、今回の参加で思いもよらないものを手に入れている。それは主催者の横浜企業経営支援財団(IDEC)が行っている"ブラシュアップ"と呼ばれる支援だ。これは最終選考に進んだ企業に対してビジネスプランの完成度をより高め、グランプリでの発表を行いやすくするために実施している。

■プレゼン力で経営センスを磨いた
「今回は持ち時間5分の間にどう自分の事業計画をわかりすく的確に審査員にアピールできるかもポイントになっていた。実際このようなプレゼンテーションは始めてなので、非常に勉強になった。より短時間で、どのような手順で、どうポイントを抑えて伝えるのか、というのは経営のセンスを磨く上でも大切だ」
ただその一方で、やや不満も残ったという。それは審査内容だった。「コンペの部分だけに力点が置かれていたように思う。できればビジネスプランを発表したあとに審査内容も詳しく教えてもらいたかった。どちらかといえばショー的になりすぎていると思う。もう少しプランと商品そのものにも注目してもらいたかった」とする。
また、今後のビジネスグランプリについては「1回だけで終わらすことなくグランプリ後も参加できる交流会のようなものを作ってほしい」と言う。ベンチャーキャピタルやコンサルタントなどと定期的に情報交換ができる場があれば、そこからビジネスチャンスにつなげられ、よりいっそう起業や新規事業の展開がやりやすくなるというのである。
今後の同社の発展を期待したい。

㈱コンタクト:http://www.capsule-shop.co.jp/

過去記事
目指せ!横浜ビジネスグランプリ(第3回)
目指せ!横浜ビジネスグランプリ(第2回)
目指せ!横浜ビジネスグランプリ(第1回)

横浜ビジネスグランプリ公式サイト:http://www.danzenyokohama.jp/plan3/ygp2008/index.html

 
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