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今年も開催「みなとみらいスマートフェスティバル」その経済効果は?

今年も開催「みなとみらいスマートフェスティバル」その経済効果は?7月31日に横浜市のみなとみらいで開催された花火大会は、地元企業などが主体となった実行委員会によって、3年ぶりに開催された去年に続き今年も開催されました。  約2万発の花火が打ち上げられ、地元の飲食店やホテルなどに経済効果をもたらしました。  横浜市は、みなとみらい21地区の開発や事業活動がもたらす経済波及効果の推計を発表しており、2020年度には約2兆円の経済効果があったとされています。  世界的に有名な花火大会としては、シドニーの「ニューイヤーズ・イブ・ファイアーワークス」、モントリオールの「ラ・ロンドンド」、バルセロナの「マジカ・デ・ラ・メルセ」、ニューヨークの「マンハッタン・ファイアーワークス」などがあります。  これらの花火大会は、多くの観光客を集め、地元経済に大きな経済効果をもたらしています。
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    インタビュー:情報サービス産業とは②-産業能率大学 森本喜一郎教授 プリント
    2011/09/13 火曜日 09:16:26 JST

    大学の教授が学生に語るSEの魅力 
    鳥肌立つ達成感と顧客との一体感がだいご味

    ts-110913-1.jpg県内10大学は神奈川県情報サービス産業協会のSE講座に深い関心を示し、学生の就活にも有益な情報源と評価する。インタビュー「情報サービス産業とは」の第2回は、教育現場から学生に伝えたいSEの魅力について聞いた。熱く語るのは産業能率大学、情報マネジメント部の森本喜一郎教授。

    ――SEの仕事は映画作りと似ている、と森本教授は語る。映画監督からエキストラまで誰もが重要で、一人でも欠けたら完成しない。それもチームで補い合い力を発揮することで、はじめていい仕事ができるから、とその理由を説明する。だからこそプロジェクトで構築したシステムが思い通りに動いたとき、鳥肌が立つような達成感を覚えるのだという。なにがそれほど仕事を熱くさせるのか。「受注ソフトの開発のだいご味は、何といっても顧客と一体感を持ちながらシステムを作り上げていくことではないでしょうか」という。

    ■SEの仕事の面白さはなんですか。
    「たとえば顧客から、ITを利用して仕事でこんなことができないだろうか、という依頼が来たとしますね。モノを売るならカタログからチョイスすれば済みますが、システムはすべてがオリジナルで一品対応です。つまり一から作り上げなければならないのです。そこで、まず顧客がITではたして何を求めているのかを一緒になって考える必要があります。そのうえでシステムに求められる機能を話しあい具体的なプログラム作りに移ります。このようなフェイス・トウ・フェイスで顧客の抱える問題に一歩も二歩も踏み込んで、悩みを聞いて解決方法を探るというのが特徴であり、面白さですね。」

    ■とはいえ、顧客ニーズの吸収は大変なのでは。
    「技術的なスキルも大切ですが、なによりコミュニケーションを密に図ることが重要です。より深く話し合わなければニーズを明らかにできません。まさに一枚いちまい薄皮をはがすように問題点をはっきりさせるのです。あとはプロジェクトチームに参加するプログラマーからSEまでがその情報を共有し、互い補いながらシステムを創りあげるわけです。こうした努力の末にシステムが完成し、思い通りに稼働すると、深い達成感と仕事への誇りを感じるはずです。学生の中には、システム=プログラムの作製と勘違いしている人も多いようですが、もっと創造的な仕事なのです。産能大ではIT企業に協力を仰ぎ、情報システムの実践演習を行っていますが、演習後に多くの実習生が"充実感"をあげます」

    ■森本教授もSEを経験されたとか?
    「私は大学院を卒業後、通信衛星の仕事がしたくてN社に入社しまたが、最初の仕事は普及し始めた自動車電話の試験プログラムを作ることでした。ただ、プログラム作りはそれまでまったくやったことがなく、アセンブラの本を右手に悪戦苦闘した記憶があります。その後、通信衛星の制御の仕事にも携わりましたが、やはり仕事を通じてつねに感じるのは達成感や充実感でした」

    ■IT業界は技術革新も早いですから仕事で勉強を怠れません。
    「じつは、それが高いモチベーションになるんですよ。ソフトもハードも世界最先端の情報とつねに接しているでしょう。すると開発するシステムも日本初や世界初になることが多く、自分で時代の新しいページを開いているような気になります」

    ■業界の将来性はどうなのでしょうか。
    「これまでのIT社会におけるSEの位置づけは、金融や移動体通信のシステムに見られるように、どちらかといえば情報サービスのインフラ作りでした。しかし、クラウドコンピューティングの時代になると情報システムは電気やガスのように、サービスとして提供するシステムになります。こうしたサービスは継続性が必要不可欠ですから、システムは社会でますます重要となり、その信頼性やセキュリティの確保がシステム構築の重要なカギとなります。こうしたシステムを担うのが、これからのSEではないかと思います」

    ■どのような人がSEに向いていますか?
    「コミュニケーション能力のある人ですね。顧客の漠然とした要望や問題点を聞きだしながら整理し、具体な要求事項をまとめられる力が求められますね。ですから理工系だけでなく文系の人にも向いていますし、実際多くの人が多く活躍しています。またプログラムなどの知識を気にする人もいます。もちろん詳しいほうがいいですが、ただそのほとんどは在学中の4年間の知識ですから、入社後すぐに追いつくことができます。仕事はプロジェクトで動きチームワークが求められますから、プログラムに詳しいがゆえ自分ひとりの世界に入ってしまう職人型の人は、どちらかといえばあまり向いていないと思います」

    森本喜一郎氏
    1953年生まれ。慶應義塾大学大学院卒業後、NEC通信制御事業部に入社。1994年産業能率大学教授。
                      (取材日2011年7月14日)
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