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2009/08/27 木曜日 09:54:44 JST |
市民、企業を巻き込んで活発な環境活動を実践するＮＰＯ法人がソフトエネルギープロジェクトです。今回は代表の佐藤一子氏に最近の活動報告を寄稿していただきました。
家庭から省エネの取り組みを
全国の二酸化炭素の排出は、産業36％、家庭部門13％ですが、横浜市は産業15・3％、家庭20・9％と家庭からの排出量が多いのが特徴です。また、家庭でのエネルギー使用を見ると、エアコン25・2％、冷蔵庫16・1％、テレビ9・9％、照明等16・1％となっており、これら4製品で７割近くを占めています。つまり、家庭の二酸化炭素の排出量を減らすには、これらの省エネをすすめることが大事です。そこで横浜市地球温暖化対策推進協議会（以下協議会）とソフトエネルギープロジェクトは次の事業に協力しました。
■省エネ電球買い替え促進事業
 2008年に経済産業省の補助事業「省エネ家電買い替え促進事業―省エネ電球編」として、省エネ電球買い替え促進事業を実施しました。省エネ電球の消費電力は白熱電球の5分の1であり、1個買い換えるだけで1年間に36・4kgの二酸化炭素を削減する事ができます。3000個買い換えれば108tの二酸化炭素を削減することができます。ところが、白熱電球が1個100円なのに対して省エネ電球は1000円前後と価格が非常高いため、買い替えがなかなか進まないのが現状です。そこで私たちは１年間に削減できる二酸化炭素の量を金額に換算し、排出権とすることで買い替えを促進しました。
計算は1年間に削減される二酸化炭素の量36・6kgを1kg4円と考え、１電球あたり36・6kg×4円＝146・4円と換算しました。そして端数を切り上げ、150円引きで省エネ電球を購入できる割引カードを発行し、家電量販店ノジマの各店舗と神奈川県電気商組合に協力を依頼して、割引カードを持参すると値引き価格で購入できる制度を設けました。この制度でソフトエネルギープロジェクトは、1個150円引きの省エネ電球3000個分、45万円分を二酸化炭素排出権証書として企業に販売し、その割引分を補いました。
■民間が行った自主的排出権取引
国の認定こそ受けていませんが、民間が行った自主的排出権取引でもあります。協議会はこの事業に協力し、協議会が各区で開催するセミナー、区民祭りなどのイベント、横浜市の風力発電の見学会参加者らに省エネ電球買い替えポイントカードを配布し、省エネ電球の買い替えを呼びかけました。
また、同じく協議会に参加している横浜FCはサッカー試合の観戦者に割引カードを配布する場を設けてくれ、また、化粧品メーカーのFANKLは社員に割引カードを配布するなどの協力をしてくれました。この結果、省エネ電球への買い替えは3700個に達し、二酸化炭素の削減量は当初目的を上回る127tの削減を実現しました。また、削減証書の販売も、ペプシーコーラなど数社の企業の協力を得て完了する事もできました。
21年度はこの事業を横浜環境ポイント実行委員会と連携して継続して行います。この事業では二酸化炭素の削減分を1kg2円として換算し、100円割引カードを発行します。さらに、省エネ電球を買ったレシートを横浜環境ポイント交換センターに持参するとポイントがもらえます。小さな行動でも大きな二酸化炭素の削減につながります。省エネ電球への買い替えにぜひ参加してください。
■エアコン、テレビ、冷蔵庫の消費電力測定調査事業
平成21年8月から2月まで、環境省委託事業の協力依頼を受け横浜市地球温暖化対策推進協議会が実施している市内26世帯のエアコン、テレビ、冷蔵庫の消費電力の実際値調査では事務局を担っています。関心のある方はお問い合わせください。
ソフトエネルギープロジェクトは、平成21年6月1日より協議会の事務局を担わせていただきました。協議会参加の市民・団体・企業の皆様と連携して、今後とも横浜市のCO-DO30の実践に力を入れていきます。
ＮＰＯ法人ソフトエネルギープロジェクト：http://www.k5.dion.ne.jp/~npo-sep/
横浜市地球温暖化対策推進協議会:
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/ondan/kyogikai/
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