「テクニカルショウヨコハマ2008」が開幕ー注目と技術と新製品が目白押し |
2008/02/14 木曜日 07:41:50 JST | |
2月13日から3日間、321社・団体が出展する「テクニカルショウ2008」がパシフィコ横浜展示ホールではじまった。初日の13日はあいにく寒波の到来で寒い一日となったが、多くの来場者により、会場は寒さを吹き飛ばすほどの熱気に包まれた。 9時30分から行われた開会式には、松沢神奈川県知事、増田横浜市経済観光局創業・経営支援担当政策専任部長(市長代理)、松田神奈川県議会議長、神谷(社)神奈川県産業貿易振興協会会長、貝道(社)神奈川県産業貿易振興協会会長、野並横浜商工会議所副会頭らが出席し、主催者あいさつなどのあとテープカットが行われた。 注目と技術と新製品が目白押しの会場 世界初の動画検索エンジン 会場となった展示ホールでひときわ目をひいたのは、産学連携分野に出展した横浜企業経営支援財団(IDEC)の大学発・スピンオフベンチャーコーナー。今年から名称が変わったこともあり、昨年までの部門別出展を統合してIDEC全体での大規模な出展となった。ブースは国際ビジネス、ビジネスインキュベーション、産学連携の3コーナーをそれぞれ色分けし、全体を見やすくまとめた。 このうち出展社では、カナダのインターネット関連企業BEYOND44がノートパソコンを電話として使えるツールを開発し注目された。 また、大学発ベンチャーとして東海大学が開発したインターネット上の動画を簡単に検索できるエンジン「poleir(ポレー)」が初出展された。民間企業のロードソサエティとともに商品化を進めており、実現すればグーグルなどを抑え世界初となる模様。 印刷できる超耐熱性樹脂の絶縁材 一方、ビジネスソリューション分野では、ベンチャー支援機構TSUNAMI・神奈川中小企業センターのコーナーも話題となった。今年は1社あたりのコマ数を小さくして出展社を増やしたことで、昨年の30社が45社に増え、最新の技術や商品などが所狭しと並んだ。 このうち、新技術として注目されたのがベンチャー企業イーメックスの高分子アクチュエーター技術。NEDOの支援受けたこともある最先端のテクノロジーで。これは「イオン伝導アクチュエーター」と「導電性高分子アクチュエーター」のふたつの素材技術を有しており、人工筋肉からロボットまで幅広い用途に応用できる。 また、ピーアイ技術研究所は超耐熱性樹脂の「ブロック共重合ポリイミド」を紹介した。これまでIT機器などの回路に使用する絶縁材は接着していたが、同社が開発したポリイミドは溶剤を使って溶かせるため、印刷で絶縁部分をつくれる。熱に弱い接着剤を使わないため高温下でも使用できるという。 「テクニカルショウ2008」は15日(金)まで開催し、会期中にはセミナーや商談会なども行われる。 |