株式会社 安西製作所 |
2017/11/29 水曜日 09:38:31 JST | |
目に見えないものを見て選別・・・世界に誇る、近赤外線選別機 高齢者であれば若い頃、ご飯を食べていて小石を噛んだ経験の何回かは何方もあるはず。最近その様な経験は無い。 これは1970年代に同社が開発販売した色彩選別機が米からの小石除去に大きく貢献したお陰によるもの。 現在では色彩選別機はモノクロからカラーに広がり、米、麦、豆類等の農産物、ホテトチップ等のスナック菓子類、プラスチック・ペレット等の化学製品から海産物、真珠まで幅広い分野で人知れず活躍し生活を豊かにする為に役立っている。 従来方式の色彩選別は人が目で見て判断出来る変色等の違い、紫から赤までの可視光線域での色の違いで良品・不良品を選別するもの。 同社が約30年前から実用機として開発製品化した近赤外線選別機は物体を透過する近赤外線を応用して人の目に見えない不良を判定しての良否選別を可能にした。 例えば:①落花生のカビ豆選別:カビ毒発生の恐れのある落花生のカビは豆の内側に発生する為、渋皮を剥がし二つに割らぬとカビ発生有無の判定は出来ない。これを二つに割る事無く、非破壊で渋皮の上から近赤外線で一粒ずつ高速でチェックしカビ豆を弾き出すもので、国内だけで無く海外にも多くの販売実績がある。②低アミロ小麦選別:小麦の収穫時期に長雨等の天候不順があるとパンや麺類に加工した時に著しい品質劣化を引き起こすアミロ含有量の低い小麦を近赤外線透過光で高速で一粒ずつ判定して弾き出し、小麦の品質維持を図れる選別機。 従来は小麦を製粉して食品に加工しなければ品質判定の難しかったものが小麦の段階で品質調整が図れると小麦生産者から高い評価を受けている。近赤外線利用の選別機は産業廃棄物等からの再利用可能な資源の高速選別等にも使われ始めており、今後懸念される選別作業者不足だけで無く、資源の有効利用にも大いに役立つものと期待される。 落花生カビ豆選別結果(機械選別後に割った状態) 近赤外線選別機 Model MKB-300
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