「今使っているWindowsXPのPCをこれからも使いたい」みなさんへの耳寄りな連載 「第二回」 
2013/12/24 火曜日 15:41:18 JST

 

  第2回 「WindowsXPって何だったんだろう?

 

 今は昔、Windows95を憶えておられるでしょうか?秋葉原のPCショップ(当時はまだ少なかったのですが)に発売前から行列ができて、ちょっとしたお祭りでした。それまでのコマンド入力主体だったWindowsの操作方法と違って、Windows95はアイコン表示方式(Graphical User Interface)が取り入れられた‘Windowsでは画期的な方式’でした。盛り上がったのも納得ですね~。

ただ、ここで‘Windowsでは・・・’としたのは、Windows以外では、既に実現していた技術/製品だったからです。ではルーツはどこ?ここで登場するのは、IT技術の総本山の一つである、あのPalo Alto Research CenterXEROX社)です。またあそこか、と言われる方は識者ですね!そう、PARCが生み出した栄えある技術の一つです。それを‘目利きのいい’Steven Paul JobsAppleで製品化した、という訳です。筆者は、80年代にGUI方式初のPCであるLisaJobsが自分の娘の名からネーミングした、と言われていますが)を使ったのですが、いやあ~ビックリしました。それまでの‘電子計算機’がPCに‘突然変異’した感じでしょうか。。。

ですので、一番搾りがXEROX2番煎じがApple、その後の3番手集団その他大勢の中にマイクロソフトが居て、それがWindows95になった、と言っていいでしょう。技術開発の点では後発ですが、マイクロソフト/Windowsの凄いのは、Windows95に次いでWindows98を投入して、技術では先行するもののビジネスではモタモタしたXEROXAppleを凌駕した、というところでしょうか。マイクロソフトらしいですね~(ちょっと厭味かな)。

 ビジネス面では、このようにぶっちぎったマイクロソフトではありますが、その後クライアントPC向けのWindows9x系と、業務系というかサーバ用主体のWindowsNT系に分化した技術/製品の統合化をめざしてWindows2000を投入したのですが、評価は今一つ。そこでWindows2000での課題の解決を図って、満を持して投入したのがWindowsXPです。Stanley Kubrickのかの名作A Space Odyssey /2001年宇宙の旅の言う2001年のことでした(もっとも映画で登場するコンピュータHALは、IBMの‘スペルシフトレフト’?)。

 その後は如何に?5年後の2006年にセキュリティの強化等をアピール点としたWindowsVistaに同社の最新OSの座を譲るのですが、技術面はともかくも(方向性は妥当かな)、ユーザの評価はイマイチ、いやイマ二、三かな?という感じでしたね。筆者は、むしろ2001年と2006年の時間的なギャップの大きさ、それに伴いと言うか、そのギャップの要因の一つとなっていたWindowsXPのバージョンアップ(SP)が効果を発揮したため、WindowsXPからの移行が進まなかったように感じています。

 さらにその先の2009年にWindows7が登場しましたが、実質的に最新OSへの移行が始まったのは、Windows7の登場からさらに4年の月日を要しました(蛇足ですが、最新OS2012年リリースのWindows8ですが、これもまたまたイマイチの評判かな)。今もトップOSの座は僅差でWindows7に譲るものの、WindowsXPはいまだに34割のシェアを維持しています。来年49日にD-Dayを迎えても、シェアはゼロではなく、2割台を維持するのではないかと言われています。

 何故だろう?主観ながらWindowsXPは機能・品質の両面で評価を受けるに値するOSだったこと、2001年から2012年まで12年もトップOSの座にあったことから、WindowsXP上でしか動かないアプリケーションも多く、またそれを使って生み出された膨大なデータの蓄積があるため、移行したくともできなかった、いや移行する積極的な意味を見出せなかった、といったところでしょうか。来年49日のD-Dayを控えて、仕方なく、シブシブ、漸く動き出したという状況ですね。

 じゃあ、どのように移行するのが良いのか?選択肢はいろいろあります。選択にあたっては、何に重きを置くか?数多ある情報システムベンダーは、これぞとばかりに、みなさんに最新ハードウェアだの、ソフトウェアだの、クラウドだの、といったように多額の出費をさせて大いに儲けたい、これを機会にみなさんの情報システムに食い込みたい、と虎視眈々です。お金は大切です、データは貴重です、利便性は労働生産性に直結します、ので情報システムベンダーに必要以上に依存することはお勧め出来ません。アンテナを高くして、自らをお守り下さい。

 そのお助けを致したく、次回からいくつかの選択肢についてご紹介を致しますので、ご期待下さい。

 連載第1回に引き続き第2回をご一読いただき、ありがとうございましたm(_ _)m

 

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