テクニカルショウ2012(第4回)-産学連携コーナー・大学紹介① |
2012/02/06 月曜日 21:46:27 JST | |
2月1〜3日の3日間、パシフィコ横浜で「テクニカルショウヨコハマ2012」が開催され、期間中の来場者は昨年より多い3万912人となり、盛況のうち幕を閉じた。なかでも、ひときわ注目を集めたのが産学連携・企業間連携コーナー。6回に分け出展した大学、企業を写真と共に紹介する。 ■神奈川大学 「丹沢大山における酸性霧とその環境影響」として丹沢山塊の立ち枯れの調査や、苗木への暴露実験の結果などをパネルで展示。酸性霧の樹冠への影響メカニズムは、酸性霧が森林を衰退させ、山容の崩壊と水源機能の消失につながるとした。 また、「クローラ型ロボットの階段昇降機構の開発」は、盲導犬に代わる小型の移動ロボットの開発。狭くて段差のある場所の移動が可能なクローラ型ロボットの研究で屋内階段の昇降動作機構について研究している。 ■関東学院大学 「流れを視る」をテーマに、流れの可視化手法を用いた研究を紹介。流れに関わる問題解決には、流れの視覚的把握が重要とし、ダイナミックPIV法などを用いて非定常流動現象を視覚化。解析する例として人口弁、風車の翼や車両周りの流れなどを紹介。 また、細菌由来の有用物質に関する研究の中から、タイ国の海藻から分離された細菌のアラキドン酸含有脂質の科学構造に関する研究を紹介。 ■慶應義塾先端科学技術研究センター(KLL) “電子の特性を探求する”をテーマとした学内研究のパネルおよび関連資料を展示。電子の物性や作用を探求して新機能を見出し、その応用をめざしている研究の最新動向を紹介。研究のキーワードは、半導体、スピントロニクス、電子材料、磁性、光エレクトロニクス、超伝導など。「偏光によらない右巻き左巻きの光」「カーボンナノチューブ、グラフェンのLSI応用」「半導体ナノ構造でスピンを操作する」などパネル展示した ■国立大学法人 横浜国立大学 防災とインフラコストの抑制という両面から、構造物の長寿命化や、寿命予測をテーマに、①コンクリート構造物の長寿命化に寄与する「高空隙率セメント系材料の衝撃吸収材としての利用」、②構造用セラミックスへの高い信頼性の付与、③鋼構造物の石油タンクの余寿命診断技術など紹介。あわせてマイクロチャンネルにおける流動シミュレーション技術も展示。 ■公立大学法人 横浜市立大学 カーボンナノウオールのリチウムイオン二次電池負極材や、燃料電池触媒担体への応用の可能性および、ナノ構造体中をどのように光が伝搬するかをシミュレーションした。 関連記事:http://www.hamabiz.jp/content/view/2890/32/ |