心のビタミン・一週一話「選択と集中」(Vol.22)
2009/09/15 火曜日 10:13:28 JST

先週、私にとっては、大変つらい一週間でした。
というのは、自分がこれまでやってきたことを自分で否定しなければならなかったのですから。

4年前に、私はわが社をさらに発展させるため、新たに2つの会社を設立しました。
1つは、情報サービス・人材育成の提供と、もう1つは、特定車輌用e-Engineの提供です。
しかし、4年たった今を振り返ってみると、新規ビジネスは、まだ大きく成長せず、Myway本体のビジネスも横ばいが続いていました。
このままでは、リソースの分散と事業ドメインも不明確になり、今年の6月に、3社を事業統合し、「車輌電動化のパートナー」という基軸を定めました。

8月に、経営企画担当役員・星野が入社され、さっそく当社の経営状況やビジネスの発展性を分析してくれました。
現状、3社統合したものの、やっている業務は従来とそう変わらない。
言って見れば、自分が作り上げた事業を自分で壊しきれるほどの自己否定ができなかったのだ。

事実、私自身もこれまでやってきた特注品は、注文額も大きいし、利益も出ていると思っていた。
それに、日本の科学技術の最先端を支えている自負さえありました。
しかし、よくよく分析してみると、一品物の開発は手間がかかるだけではなく、不具合が出ると、社員総動員の対応ですし、それに、組織が大きくなってくると、人件費も上昇し、利益はあまり出ていなかった。

会社をさらに成長させるには、過去の成功に拘らず、未来に向けて、思い切り「選択と集中」の必要性がやっとわかった。
今後、これまでの事業を整理し、現在成長しつつある「評価装置事業」にリソースを集中させます。同時に、e-Engineは将来、大きく成長する可能性があり、新規事業開発として取り組んでいきます。

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yan.jpg筆者プロフィール
 氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
 生年月日: 1962年6月1日
 出 身 地: 中国浙江省
略歴:
 1983年7月: 中国浙江大学電気工学部 卒業
 1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
 1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
 1994年1月: 東洋電機製造(株)退社
 1993年7月: マイウェイ技研株式会社設立 (現Mywayプラス株式会社)
 1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授