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インタビュー:岡谷エレクトロニクス(㈱)中村睦社長 プリント
2008/05/13 火曜日 10:56:56 JST
「デザインWIN活動」に注力するIT中堅商社
開かれた社風で取引先との情報交換が円滑化

■組込み市場での強みで成長
インテル社製品の代理店として1984年に発足した岡谷エレクトロニクスは、大手鉄鋼商社、岡谷鋼機(本社・名古屋)の子会社で、設立以来業績をうなぎ登りに伸ばしている。
前期(2007年3月~2008年2月)の売上高は約263億円と設立以来、常に増収を続けており、その売上構成比は米国インテル社の製品を中心に、組込みアプリケーション用途で50%強を占める。その他をPC向けプロセッサーや自動車用途、コンシューマ用途で占めている。

■"かゆいところに手が届く"ようなサービスを目指す
同社の一番の強みは汎用製品として販売するICチップをコアに、それに付加価値を加える組込みなどのソリューションビジネスが充実していることにある。
ts-080513-1.jpg 社長の中村睦氏は「デザインWIN活動によりつねにユーザーの要望に耳を傾け、"かゆいところに手が届く"ような新しいアプリケーションの作成に力をいれている。それがマーケットの開拓につながり、また取引先との関係を深めている」と語る。
なかでも、力を入れようとしているのが最近インテル社の発売した「インテルR Atom? プロセッサー」の名称を持つ消費電力3ワット以下のCPUだ。低消費電力でかつ低価格のため、これまで守備範囲としては弱かったインターネット対応の携帯端末機や、自動車向け情報端末、さらにコンシューマ製品の市場にも参入しやすくなった。
中村氏は「小回りが利く中堅エレクトロニクス商社の強みを活かし、取引先のニーズを吸収して組込みアプリケーションの開拓に全力を傾ける」とその抱負を述べる。
これを実現させているのがサービスやデザインのサポート力。そのための人材とパートナー企業は充実しているという。

■取引先が自由に出入りできる社風

ことに注力しているのが社員の育成である。同氏はこう説明する「若い社員には、クライアントに対して、自分がやりたいことを自信をもって話し、上司からの指示はそのまま伝えず、必ずその意味を咀嚼して自分の言葉で語りかけるようにさせている」
社内の組織もよりフラットな関係を目指しており、クライアントからの案件はブレーンストーミングなどを通して情報の共有化と社員間の協働性を高めている。この自由な雰囲気は社外にも伝わっているようで「取引先のなかには形式ばったアポイントをとらずに、ふらりと訪れ情報交換していく人も珍しくはない」という。

■新横浜だから人材が集まる
さらに、中村社長は「新横浜という地の利もこれを可能とさせている」と指摘する。駅周辺にIT企業が密集しているため、仕事の間のつかの間の時間でも立ち寄ることができるからだ。さらに、4月からはすべての新幹線が新横浜に停車するようになったことで、関西から東京に来た人も訪問しやすくなった。
そして「新横浜のIT企業はこの恵まれた環境をもっとアピールすべきだ」と強調する。それにより、これまでより多くの人がこのエリアに目をむけるようになり、必然的に優れた人材も集まってくると指摘する。
たとえば、年に数回開かれるITクラスター交流会も、この新横浜を象徴するひとつと考えており「できれば若い人がもっと多く参加できるような雰囲気を演出して欲しい」と語る。
今後ますます成長が期待される同社だが、その背景には若い世代を育てる不断の企業努力があるようだ。

岡谷エレクトロニクス:http://www.oec.okaya.co.jp/

 
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