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先進企業のCSR(第37回)-神奈川県情報サービス産業協会・賀詞交歓会 プリント
2011/02/01 火曜日 08:03:54 JST

全国唯一、3団体の合同賀詞交歓会
事業者、健保、年金基金が一堂に

■単独から合同開催へ
1月になると、さまざまな産業界で賀詞交歓会が開催される。互いに新年を祝い、交流を深めるのが目的だ。参加企業は旧年中の謝意を表し、業界で乗り越えるべき課題を語りあう。こうした年中行事で、産業界でも珍しい賀詞交歓会が市内で開催されている。県内IT業界の県情報サービス産業協会(神情協)、同健康保険組合、同厚生年金基金の3団体が合同で行う賀詞交歓会だ。
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一般に業界の賀詞交換会というと、事業者団体が単独で行うことが多く健康保険、年金基金の3団体が合同で主催するのは珍しい。それぞれ加入している企業が異なるため、同じ業界であっても共催しないことが通例。
全国を見渡してもIT業界で3団体合同の賀詞交歓会を行っている例はどこにもない。じつは県も3団体で主催するようになってから今年でまだ6回目。呼びかけたのは事業者団体の神情協で、県内事業者の横のつながりを重視したのが始まりだ。

■3団体あるのは県だけ
神情協の内藤由夫専務理事は「毎年500名近くが参加する。県単位で全国最大規模の賀詞交歓会となり、神奈川が情報サービス産業の中心地であることを全国に印象付けている」と語る。神情協の加入企業数は現在317社で全国的に見ても多い。
また、健保組合の松岡三夫常務理事は「事業者が一堂に会することで業界規模の大きな交流を図れ、加入促進にも役立つ」とそのメリットを語る。厚生年金基金の木下清常務理事も「賀詞交歓会をきっかけに加入もあり、また全体の動きを知る情報交換の場としても魅力がある」と強調する。

ちなみに、情報関連の健保組合は全国に8団体で、このうち東京に2組合がある。神奈川県の健保組合の加入対象エリアは静岡、山梨、千葉、東京で、現在、加入者数は724事業所。家族を含めて65000人となった。検診に力を入れているのが他の健保組合にない特徴で、松岡氏もこれをPRする。
一方、年金基金の加入者は225事業所、12800人が加入する。健保組合への加入が条件となるため、この数字は優秀な人材確保に取り組む企業の多さを物語っている。県以外では全国情報サービス産業厚生年金基金、関東ITソフトウエア厚生年金基金がある。
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■リーマンショック後も会員数変わらず
IT産業のなかでも情報・通信分野のGDPへの寄与率は40%と大きい。この20年で約3倍に成長し、これに連れて県内の従業員数も約7万人に拡大。その規模は全国の1割を占めるようになった。
1月21日に横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで開かれた今年の賀詞交歓会で、神情協の池田典義会長は、「3団体の会員数はリーマンショックを経ても大きく変わっていない。これは社会に求められる証」と業界の現状を語る。
さらに同氏は自動車に占めるエレクトロニクスの比率を例にあげ「普通車で40%、高級車で50%、EVで60%と高い。これからEV先進県にしたい」と産業としての将来性について言及した。

これは松沢成文県知事も同じ認識で「新しい時代をつくる活気ある業界」と語る。さらに、二宮尊徳を引用して経済と道徳の両立を指し「県の情報サービス産業は夢絵コンテストや、養護学校への和太鼓の寄贈など、全体で社会貢献も実施する」と評価する。
なお、平成23年合同賀詞交歓会の参加者は来賓68名、会員429名。出席者のひとりは「中締めが終わるとたいていの新年会は散会してしまう。とろろが、この賀詞交歓会は閉会まで情報交流でにぎわっている」と語っている。

神奈川県情報サービス産業協会 http://www.kia.or.jp/
神奈川県情報サービス産業健康保険組合 http://www.kjkenpo.or.jp/
神奈川県情報サービス産業厚生年金基金 http://www.shinjokikin.or.jp/

 
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