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心のビタミン・一週一話「志同道合」( Vol.23) プリント
2009/09/22 火曜日 10:41:55 JST

先週、中国ハルビン工業大学・徐殿国先生を訪問しました。
パワエレ研究の分野において、徐先生の研究は中国、いや世界においても、トップレベルではないかと思います。
研究テーマは大変幅広く、LED電源から、パワーアクティブフィルタなどの電力変換まで、また、サーボモータから風力発電まで、研究されており、教員、マスター・ドクター学生の総数は100人近くいます。
実験設備も大変整っており、日本の知名なパワエレ研と遜色ないどころか、超えているように思います。

徐先生の研究内容に感心しただけではなく、研究に対する方針も、大変共感しました。
徐先生から学んだ3つのキーワードを皆さんとシェアします。
1.「縦横交差」
縦とは、国が奨励する研究分野であり、横とは、企業との共同研究できるテーマである。
要するには、徐先生の研究は、国が奨励する研究分野と企業にとっても実用化できる内容、
その交差したテーマを選んでいるそうです。

2.「頂天立地」
本来の意味は、全世界を背負って立つことですが、ここで、徐先生は、これを比喩に使っています。
「頂天」は一流の研究開発を行い、一流論文を書く。
「立地」は、きちんと実用化に役に立つ内容である。
つまり、徐先生はただ研究開発費をもらうための研究をやるのではなく企業にとって実用化につながる技術開発を行うのです。

3.「志同道合」
企業などと共同研究を行う際には、形だけの共同研究はやらない。
同じ志をもつ仲間と一緒に研究をやっていくそうです。
同じ志がなければ、よい成果を期待することはできない。

この3つのキーワードは、企業経営にも十分に通用するもので大変勉強になりました。

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yan.jpg筆者プロフィール
 氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
 生年月日: 1962年6月1日
 出 身 地: 中国浙江省
略歴:
 1983年7月: 中国浙江大学電気工学部 卒業
 1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
 1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
 1994年1月: 東洋電機製造(株)退社
 1993年7月: マイウェイ技研株式会社設立 (現Mywayプラス株式会社)
 1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授


 
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